株式会社船井総合研究所

船 井 マーケットの変化は、いかがでしょうか?
 
加 藤 マーケットはもちろん、土地を持っているお客様の志向や感情も変化しています。
以前は良い意味でも悪い意味でも大らかだったのが、今は当事者が細かい解決まで求めて、孫・子に残さないようにという意識が非常に高まっています。
だからこそ、不動産を売買する当事者から測量や登記、境界標を入れるのと一緒に、小さなトラブルの芽を摘んでほしいという依頼が増えています。
不動産自体も単に住む所・商売する所というより利活用のバリエーションが増え、それに伴って我々が果たすべき役割も増えている。
海外の方と仕事をした時には、海外の目線で考えると調べるべきところが違いましたし、客層が増えたことで仕事のやり方や発想も変化しました。
今後の中古市場で取引の仕組みなどが変わると、調査・測量に必要な「当たり前の基準」も変わる予感があります。
 
真 貝 昔はやらなくてよかったのに、顧客や市場の要請でやらねばならないことが増えた、というのは士業の使命ですよね。
積極的に対応されている共生さんのような事務所はごくわずかだと思いますが。。。
船 井 共生さんの仕事について、お客様からは具体的にどのように言われますか?
 
加 藤 3年ほど前にお客様一斉にアンケートを取りましたが、速いという声が多かったですね。
速いといってもスピードではなく、お願いされてからの初動が速いのだと思います。
 
真 貝 ファーストではなくクイック。レスポンスが速いということですよね。
 
加 藤 そうです。始まってから計算が終わるまでの時間はそんなに変わらないと思うのですが、僕たちは「これはちょっと問題があるかもしれない」という場合は、途中で報告します。
多くの調査士さんは慎重に全部終わってから報告するようですが、僕たちはお客様同士が対応するきっかけを早めに出すことを意識して途中であっても伝えているため、速いという評価になっているのかと思います。ほかには、話しやすいという声もありました。
不動産の仲介の人と親しくなり、「この売買契約はどういうふうに作ったらいいか」と僕に聞いてくれるような関係性も築いています。
また、いつからスタートできるか尋ねられた時に、共生は業務をすべてデータベースで共有し、スケジュールや進捗状況を見てリアルタイムで返答できるところも、好感を持たれているようです。
真 貝 個人技ではなくて、しっかりインフラになっているのがキーですね。
ただ、先生の努力で早くレスポンスするなら、暇ならあり得ますけど、どんな状況でも対応できるのは大きいですね。
特に、2〜3カ月かかる測量などは、お客様の方は少し不安になるでしょうから、途中でコミュニケーションが取れるというのは安心ですよね。
 
加 藤 決済日などお客様の納期も僕たちは意識していますから。
ほかによく言われるのは、お隣との立ち会いのこと。
新しく買った時にトラブルにならないようにするのは、決して隣を説き伏せることではありません。
隣との関係性をきちんと築いて、例えば「こういうことを注意すれば大丈夫」と説明できると、完全に問題は解決しなくても取引が進むこともあるわけです。
私は不動産業界から転身して調査士になりましたので、そうした交渉が苦にならないのだと思いますね。共生の一番の特徴は、僕も現場担当者も書類作成する者も、情報を一元化してシェアしていること。
そして、お客様の契約や決済のために、どんな情報をフィードバックしなければならないかという意識をメンバーが共有していることで、チームとして機能しているのだと思います。
最終的な立ち会いは調査士である僕が行いますが、現場で言われたこともすべてデータベースに記録してあるので、それをきちんと引き継ぐと、自分の言ったことを理解してくれていると隣の人にも伝わり、立ち会い時の良い材料になっています。
 
真 貝 たしかに私も事務所で進捗管理ソフトを開発した、というのは驚かされました。
作っても運用されていないことが多いのですが、共生さんはリアルタイムに、こまめに入力されていて、あれならクイックだし、コレクト(正確)ですよね。