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対談
バブル崩壊!大企業でも潰れるという現実の中で企業を決意した
先日若手調査士さんの会合に同席させていただいた時に、加藤さんは他の調査士さんとは、どこか異質だなぁという感じがしましたが、もとは不動産会社に勤めていたんですね。
ええ、大学卒業後、東京で長銀グループの不動産会社に8年間勤務していました。入社した63年はバブルのピークでしたから、徐々に、続いて一気に経済が崩壊し、次第に押しつぶされていく混沌の中でサラリーマンをしていたわけです。仲介、地上げ、金融、ビル管理、結果的に本当に良い経験をさせていただいたなぁ。それに、会社って何だ?社員とは、仕事とは・・・平和な環境だったらこんなに真剣に考えませんでしたよ。 大手企業でも潰れるという現実があったから僕は自分を見つめ直し、可能性を信じ、一から起業することを決意できたと思います。
でも、調査士になろうと思ったのはどうしてですか?
僕はイメージを大切にするんです。北海道に戻って幸せに暮らそう!そう念じて、目をつぶって未来の自分をイメージしたら「不動産に強い土地家屋調査士」という姿が浮かんできた。あれ?いけるかも!
不動産業の人の気持ちも理解できるし、銀行員が社内稟議を上げやすいように登記や測量を準備してあげようという気持ちになれる・・・あとは資格だ!
根が単純ですから。そうと決まればやるしかない。「来年、調査士の試験に合格していますから」と、言い切って会社を辞めて約8カ月、朝から晩までご飯を食べるとき以外ずっと勉強漬け。その甲斐があって一発合格。
僕は土地家屋調査士になりたかったのではなく、土地家屋調査士の資格を取って、不動産ビジネスに携わることを最初から意識していた。冒頭に青山さんが僕のことを「異質」って表現していたけれど、その辺の感覚なのかなぁ。
なるほど!私もミス札幌の大会は、努力をして勝ち取ったものだと思っていますし、今の私は「元ミス札幌」の個人事業主ですから(笑)
資格取得を目指す受験生は「資格を取るとつぶしが利く」というけれど、今の時代資格じゃ飯を食えない。企業経営者と同様に理想とか理念が必要だと思う。戦略、マーケティングという発想は大切。だから青山さんの今のひたむきな姿勢にはすごく共感できますよ。 青山さんには「このひとの力になってあげたい」こう思わせる不思議な魅力がありますよ。
安直ですいません(笑)
「共生」って社名についてですけれど、共に生きるって言うことですよね?
安直ですいません(笑) 共生という会社が、社会と依頼者とパートナー企業とすべての仲間と共に生きる企業でありたい、そして代表と社員とすべての協力事務所を共に生かす企業でありたいというかなり欲張りな願いをこめています。共に生きるということは、仕事を考える上で大切なキーワードであると同時に、僕自身の最終目標であると思う。土地家屋調査士という仕事は、建築や不動産という業界の皆さんと共に不動産にかかわり、依頼者の幸せとか安心に貢献する。そういう気持ちを共に持ち続けたいと思う。お客さんにとって土地家屋調査士はメインではない。メインはたとえば不動産や建築の担当で僕はあくまで補佐役。
魅力的なパートナー企業さんとジョイントすると、こちらにとっても良い刺激になりますもんね。
そうですね。今の自分には到底かなわないと思えるような素敵な経営者・担当者とお仕事させていただくのは楽しいです。顧客満足をビジネスに転化する、仕事の根底に理想、信念、思いやりが感じられると「この人の力に成りたい」そう思えるし、そういう仕事は採算度外視で頑張ろうと思う。仕事を通じて尊敬できる人と出会う喜びを感じたい。そのためにも自分自身がね、ふさわしい人間でありたいと思います。これは目標です。
「相手を受け入れることで自分も受け入れてもらえる」ということを測量という仕事に教えてもらった。
仕事をつうじて一番大切にされていることって何ですか?
最近一番意識している言葉は「性善説」です。というか自分自身に言い聞かせるようにしています。測量という仕事には、一本の境界線をはさんで当事者の利害とか感情が対立することがあって、時には無茶苦茶な主張に悩まされますけれど、よく聞くと確かに言い分がないわけじゃない。無茶な・・・と思っても本人はそれが正しいと信じているわけです。だから、出来る限り相手の主張にも共感して相手も正しいと思い込む。そして出来るだけ同じテーブルで話をする。 そうすると意外と落としどころ・解決の糸口を発見することが出来るんです。「相手を受け入れることで自分も受け入れてもらえる」ということを測量という仕事に教えてもらいました。
受け入れることって簡単なようで難しいですよね。
本当にそう思います。問題が生じたときには、あるがままを受け入れることが何より大事だと思いますし、それが難しい。社内にしても僕が「あるがままを受け入れる社長だ」という信頼がないと正確で正直な報告は受けられないわけです。社員の長所と短所にしてもまず僕自身が受け入れて次にどう伸ばすか、どう直すかを共に考える。それを出来るだけ平然とやる。そして胃が痛くなる(笑)
加藤さんを見ていると社員を大切にしているなって感じがするんですけれど。
そうですか?でもせっかくだから快適に仕事をしてほしいと思う。大切な時間を提供してくれているのだから、会社を快適にすることも僕の仕事だと思っています。
事務所のレイアウトも仕事に集中できる空間と共同作業する空間を配慮して、スタッフと相談して決めました。
社員のモチベーションをアップさせるのも社長のやり方ひとつだということですね。
僕はよく社員に会社をプロスポーツのチームにたとえて話します。プロである以上試合に勝たなくてはいけない。観客に感動という満足を与えなくてはいけない。
チームの勝利のためには、チームワークは大切だけれど、そのためにわれわれは集っているわけじゃない!勝利のために何をするべきか自分の役割を考えろ・・・みたいにですね。うちは小さな会社ですけれど、一人ひとりにとっては小さくないんだなぁって実感しています。
ずっと笑っていたい
最後に、加藤さんの将来の夢は何ですか?
ずっと笑っていたい。幸せな気持ちで生きていたい。
すごく抽象的ですけれど会社の中で、家族の中で、社会の中でどうあるべきか、どう生きるべきかきちんと向き合った上で穏やかな笑みを浮かべる。そんな人間になることが「夢」なんです。

夕香のひとりごと
(青山夕香プロフィール)

2001年度ミスさっぽろ、2002年度宝くじ幸運の女神、2002年度ミス日本北海道地区代表、2004年度ミス日本北海道東北地区代表。大学や企業で講演や研修講師を務めながらCMモデル、テレビリポーター、ラジオキャスター、新聞ライター、司会者としても活躍中。
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